モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。



「美乃里ちゃん、なんでそんなにムスッとしてんの?笑った方が絶対かわいいのに〜」

「……」

はぁ?

ここまで言われて嬉しくない『かわいい』は生まれて初めてだ。

ここは空き教室。

ただいま水牧くんと向かい合わせでアズコンに出すエントリーシートを記入中。

なんで朝からわざわざこんなもの書かなくちゃいけないんだ。

ショートホームルームまであと数十分しかないのに。

「美乃里ちゃん、あの後すぐに出て行ったからびっくりしたよ。みんなは昨日でこれ書いてるんだからね。これペアは一緒に提出しないといけないんだって」

「……」

めんどくさい……。

でもまあ、クレピスランドのあの高い入場料が2人分タダになるというのなら、

これぐらい……我慢我慢。
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