モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
「失礼な」
「とにかく、俺は絶対に月本美乃里を許さねぇ」
顔は可愛いのか知らないけど、あの性格はどうしようもない。
なんでも知ってるみたいな、人のこと蔑んだ顔して。
「あそう。許さないって具体的にどうすんの?襲うのは犯罪だぞ?」
「……んなことしねーよ。多分」
「クソだな」
まじでそんな必要ねぇよ。
女なんてちょっと優しくして、良いとこ触ったら簡単に落ちる。
月本美乃里だってきっとすぐその気になる。
ああいう風に気の強いフリしてる女の子が実際やばいとか、あるあるだし。
たくさん遊んであげて、俺なしじゃダメになったところで、
盛大に捨ててやるよ。
なんて。
鼻で笑っていたのに。
その日の夜。
「はっ───?」
「……なんで水牧くんがいるの?」
なんでこうなった。
さかのぼること、2時間前───。