モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

午前8時。

双子のもうひとり、里柚が起きてきて、4人でダイニングテーブルを囲んで朝ごはんのホットケーキを食べる。

なにこの状況。

冷静に考えて、水牧くんを泊めると決めた張本人がいないってどういうことだ。

少し前の私なら絶対に考えられない。
今も考えられないし、嘘だと思いたいけど。

あの水牧くんと、しかも自分の家で、朝食を共にするなんて。

それからと言うもの、双子たちはすこぶる水牧くんのことを気に入って離れなくて。

お昼時間が過ぎても、3人でずっとリビングで遊んでいた。

ずっと子供の遊びに付き合わせるのも申し訳ないって思ったりもしたけど、

里柚と柚巳と遊ぶ水牧くんが、あまりにも自然体で楽しそうにしていたから、声をかけられなくて。

柚巳も、私や里柚と違って同性の兄弟がいないから、水牧くんといて楽しそうで、その顔を見てこっちまで嬉しくなった。

パパは家にいることが少なくてなかなか遊んでもらえていないから。

水牧くんにべったりの柚巳を見て、姉としては、ちょっと胸がギュッと締め付けられた。
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