モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

うう……。

これはめちゃくちゃ厄介なやつだ。

駄々をこねだすと、ふたりは一緒に泣き叫ぶという戦法を必ず使ってくるから。

泣き声、叫び声、共に二倍でときにそれが長時間となるとノイローゼになりそうになる。

恐怖だけど、今回ばかりはいたしかたない。
甘やかすわけにはいかない。

厳しく教えなきゃ。

思い通りにいかないこともあるって。
我慢も時には必要だって。

「だーーめっ!水牧くんだって忙しいの!わかったらはい、水牧くんから離れて」

「「いーーーーやっ」」

おのれ……こんな時、あんなに可愛いふたりが妖怪ワガママ双子に見える。

「いやじゃないの、ほら、そこから降りて」

水牧くんの膝の上に座るふたりを引き剥がそうとしても全く動こうとしない。

……勘弁してよ。
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