モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

「先週いろいろありすぎて、完全に忘れてた」

「んもう……グランプリ候補がここまで興味ないとか、運営かわいそう」

いや、グランプリ候補って……。
私には絶対無理だし。

「じゃあさ!今日さんにんで買いに行こうよ!」

「お!!それ、めちゃくちゃいいね!」

「え、ちょっ、今日?!急すぎるよ……私、双子のお迎えとかもあるし、」

さゆちゃんのノリノリの提案に慌ててそう言うけど、

審査に着られそうなおしゃれな水着を持っていないから非常に困るのも事実で。

正直、ふたりに誘ってもらえたのはすっごく嬉しいけど、放課後は双子のお迎えがある。

迎えた後もふたりのことを見ていないといけないし。

「んー。そっかー。だよね」

本当は、今日だけでいいから、ふたりに水着を選ぶのを手伝ってもらえたらって思う。

でも、パパももちろん仕事だし、子守を頼める親戚も近くにいないし。
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