モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。

「待って……情報量多すぎてパニックなんだが」

全部を話し終えると、萌ちゃんが頭を抱えてそう言った。

「……右に同じ」

とさゆちゃんまで。

やっぱりもっと早い段階で言うべきだったかな。

私も自分の感情を処理することにいっぱいいっぱいだったから。

そこまで意識が回らなかった。

「なんでそんな大事な話、すぐにしてくれないかな!」

と、萌ちゃんが私の肩を強く掴む。

「ご、ごめん……」

萌ちゃんの圧が凄すぎてとっさに謝る。

「さいっこうすぎるよ……」

え?

「わかる……」

えぇ?

さゆちゃんと萌ちゃんの意外なセリフに驚いてしまう。

てっきり、ずるいとかなんとか言われるのかと思っていたから。ふたりの言葉が私の聞き間違いだったんじゃ、と疑う。
< 97 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop