モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
「美乃里んちに泊まってて、キャンプまで一緒に行っといて、関わりたくないは無理があるでしょ」
「どっちみちこれ返さないといけないんだから、今日ついでに聞いてみたら?」
「……うっ、イヤだ」
意地になってるだけなのも自覚している。
けど、ふたりだって、水牧くんの本性知ったらイヤになるに決まってるって。
「じゃあ、水着は諦めるしかないね。それで美乃里はアズコンを辞退することになり、クレピスランドのチケットはお預けになりましたとさ……」
「ちょっと萌ちゃんっ!」
煽る萌ちゃんを制するようにそう言う。
「だってそうなろうとしてるでしょ?果歩くんに双子ちゃんたちが懐いて、さぞ悔しいことだろうよ。ここはなんとしてでもクレピスランドのチケットをゲットして双子の笑顔を取り戻すべきなんじゃないの?」
「っ、それは……」
萌ちゃんのセリフにぐうの音も出ない。