猫かぶりなカップル
猫かぶりなデート
ハリセンボンとセイウチ
神城と付き合ってるということになってから早一週間が経った。
なんか前よりも周りがやかましくなった気がするけど、基本的にはいつもと変わらない。
その日もいつも通り、あたしが昨日の夜一生懸命準備したお弁当を教室でスズナちゃん達と食べていた。
「で、王子とはデートどこに行ったの?」
キラキラした顔で言うスズナちゃんに、あたしは箸を持つ手が止まる。
デート…。
あたしと神城は所詮ただの「恋人のふり」なので、当然デートになんか行ってるわけがない。
やば、どうしよ…。
「スズナ、くるみちゃん恥ずかしがってるよ!」
「あっ、ごめんね、くるみちゃん!」
別の親衛隊の子が勘違いをしてくれたおかげでなんとかその場を回避した。
でもこんな風に聞かれること、これから何回もあるだろうな…。
あたし達、写真の一枚もないし…。
「っていうか、くるみちゃんと王子、付き合ってるなら一緒にお昼食べたいよね!?」
「えっ…」
「気が利かなくてごめん! 明日から2人で食べてきていいよ!」
スズナちゃんが言った。
全然一緒に食べたくないし余計なことしないで!?
「だ、大丈夫だよ? あたしはみんなと食べたいな」
慌てて取り繕う。
でもそんなことみんなはお構いなしだ。
「くるみちゃん優しいからすぐそうやって遠慮するんだから~! あたし達のことは気にしないで!! あたしはくるみちゃんと同じ教室で空気吸えてるだけで幸せなんだから」
それは意味分からないけど…。
というわけで、あたしは次の日から神城とお昼ご飯を一緒にしないといけなくなった。
神城は嫌そうだったけど。
そんなのあたしも一緒だ。
それでも何だかんだ言いながらお昼に付き合ってくれるから実は優しいのかもしれない。
人が聞き耳を立てそうな室内だと落ち着かないので、屋上へ。
屋上にもそこそこ人はいるけど、さすがに草ボーボーの校舎裏とかでお昼食べるのは無理だからね…。
なんか前よりも周りがやかましくなった気がするけど、基本的にはいつもと変わらない。
その日もいつも通り、あたしが昨日の夜一生懸命準備したお弁当を教室でスズナちゃん達と食べていた。
「で、王子とはデートどこに行ったの?」
キラキラした顔で言うスズナちゃんに、あたしは箸を持つ手が止まる。
デート…。
あたしと神城は所詮ただの「恋人のふり」なので、当然デートになんか行ってるわけがない。
やば、どうしよ…。
「スズナ、くるみちゃん恥ずかしがってるよ!」
「あっ、ごめんね、くるみちゃん!」
別の親衛隊の子が勘違いをしてくれたおかげでなんとかその場を回避した。
でもこんな風に聞かれること、これから何回もあるだろうな…。
あたし達、写真の一枚もないし…。
「っていうか、くるみちゃんと王子、付き合ってるなら一緒にお昼食べたいよね!?」
「えっ…」
「気が利かなくてごめん! 明日から2人で食べてきていいよ!」
スズナちゃんが言った。
全然一緒に食べたくないし余計なことしないで!?
「だ、大丈夫だよ? あたしはみんなと食べたいな」
慌てて取り繕う。
でもそんなことみんなはお構いなしだ。
「くるみちゃん優しいからすぐそうやって遠慮するんだから~! あたし達のことは気にしないで!! あたしはくるみちゃんと同じ教室で空気吸えてるだけで幸せなんだから」
それは意味分からないけど…。
というわけで、あたしは次の日から神城とお昼ご飯を一緒にしないといけなくなった。
神城は嫌そうだったけど。
そんなのあたしも一緒だ。
それでも何だかんだ言いながらお昼に付き合ってくれるから実は優しいのかもしれない。
人が聞き耳を立てそうな室内だと落ち着かないので、屋上へ。
屋上にもそこそこ人はいるけど、さすがに草ボーボーの校舎裏とかでお昼食べるのは無理だからね…。