猫かぶりなカップル
「どうしたの?」
「このハリセンボン、まじお前にそっくりじゃね?」
小さいハリセンボンのキーホルダー。
全身トゲトゲでぷくっと丸く可愛い感じにデフォルメされてる。
「記念に買うか~」
「だからあたしはイルカだって」
「イルカよりぜってーこっちの方がお前らしいだろ」
そう言って本当にレジに買いに行った。
もー…。
確かにハリセンボンも可愛いけど、可愛いの種類が違うよね!
だったらあたしも…。
あたしは、キョロキョロと店内を見回す。
そして、「あった!」と、セイウチのぬいぐるみを見つけてきた。
ぶよぶよでデフォルメされてて可愛い。
「神城はこれね?」
レジから戻ってきた神城に見せた。
「ほんといい加減にしろよ…」
「可愛いからあたしもこれ買っちゃうもんねー」
あたしもぬいぐるみを購入。
ノリで買っちゃったけど、なんかちょっとウキウキしてる。
水族館を後にして、電車に乗った。
買ったぬいぐるみはしっかり抱えている。
今日は久しぶりに楽しかったから、こうして神城とお別れするの寂しいな…。
電車内では無言で。
ふと隣の神城を見ると寝ていた。
なんだかその寝顔が可愛いと思っちゃう…。
こっそりと、持っていたスマホで神城の寝顔を横から撮った。
かすかにしたカシャッという音で、神城がゆっくり目を開けた。
「…今なんかしたか?」
「何のこと? 電車の音じゃない?」
「あっそ…」
危なかった…。
撮ってるのバレたら、なに言われるか…。
そして、最寄り駅に着いた。
神城はここから歩いて数分らしいけど、あたしはここから更にバスに乗る。
楽しかった時間もここまでだ…。
別に、神城のことなんてどうでもいいけどさ…。
でも楽しかったもん…。
「じゃあね」
「ん、気をつけろよ」
背を向けて歩き出そうとした。
そのとき…。
「このハリセンボン、まじお前にそっくりじゃね?」
小さいハリセンボンのキーホルダー。
全身トゲトゲでぷくっと丸く可愛い感じにデフォルメされてる。
「記念に買うか~」
「だからあたしはイルカだって」
「イルカよりぜってーこっちの方がお前らしいだろ」
そう言って本当にレジに買いに行った。
もー…。
確かにハリセンボンも可愛いけど、可愛いの種類が違うよね!
だったらあたしも…。
あたしは、キョロキョロと店内を見回す。
そして、「あった!」と、セイウチのぬいぐるみを見つけてきた。
ぶよぶよでデフォルメされてて可愛い。
「神城はこれね?」
レジから戻ってきた神城に見せた。
「ほんといい加減にしろよ…」
「可愛いからあたしもこれ買っちゃうもんねー」
あたしもぬいぐるみを購入。
ノリで買っちゃったけど、なんかちょっとウキウキしてる。
水族館を後にして、電車に乗った。
買ったぬいぐるみはしっかり抱えている。
今日は久しぶりに楽しかったから、こうして神城とお別れするの寂しいな…。
電車内では無言で。
ふと隣の神城を見ると寝ていた。
なんだかその寝顔が可愛いと思っちゃう…。
こっそりと、持っていたスマホで神城の寝顔を横から撮った。
かすかにしたカシャッという音で、神城がゆっくり目を開けた。
「…今なんかしたか?」
「何のこと? 電車の音じゃない?」
「あっそ…」
危なかった…。
撮ってるのバレたら、なに言われるか…。
そして、最寄り駅に着いた。
神城はここから歩いて数分らしいけど、あたしはここから更にバスに乗る。
楽しかった時間もここまでだ…。
別に、神城のことなんてどうでもいいけどさ…。
でも楽しかったもん…。
「じゃあね」
「ん、気をつけろよ」
背を向けて歩き出そうとした。
そのとき…。