猫かぶりなカップル
「まあまあいいじゃん」
あたしが神城をなだめたら、睨まれてため息をつかれた。
「はあ…。お前が後悔することになるからな」
なにが!?
そして、結局柚子ちゃんはチョコを溶かして食べることにしたらしい。
あたしにカメラを持たせ、撮影開始。
「はい! これが完成したマフィンです! これに、溶かしたチョコレートを上からかけてて…おいしい~!」
すごい…。
めちゃくちゃ美味しそうに食べてる…。
塩入りなんて嘘だったんじゃないかと思うくらい。
チョコかけたら本当に美味しくなったのかな?って思う。
プロだ…。
「はい、というわけで、美味しくできましたー!」
そして、撮影終了。
カメラを止めた途端、柚子ちゃんはキッチンに走って口の中のマフィンを吐き出した。
「うえ~…。チョコかけても全然意味ない…」
「めちゃくちゃ演技上手いね、柚子ちゃん…」
「これでも一応人気アイドルだからね」
柚子ちゃんは言いながら一生懸命うがいをして大量に水を飲んでる。
口の中塩っ辛くて大変そうだ…。
ひと息ついた柚子ちゃんは、リビングに戻ってきた。
あたし達の前に座って、「さてと」と、キラキラした目で頬杖をついてあたし達を見る。
神城はそっぽを向いた。
「で、くるちゃんとお兄はもうエッチしたのかな!? くるちゃんはマグロっぽそうだね」
はい!?
可愛い顔で何を言い出すかと思ったら…。
柚子ちゃんってこんな子なの!?
もっと正統派アイドルって感じじゃなかった?
この子もやっぱり猫かぶりか…。
神城は「言っただろ」と言いたげに、あたしを哀れみの目で見る。
「あたし達、そんなんじゃないから…」
「えー!? お兄めちゃくちゃエロいでしょ!? エッチしないで何やってるの!?」
「あたし達、本当は付き合ってるフリしてるだけなんだよね」
あたしが言うと、柚子ちゃんはただでさえ大きい目をもっと大きくした。
神城はめんどくさそうな顔をしてる。
あたしが神城をなだめたら、睨まれてため息をつかれた。
「はあ…。お前が後悔することになるからな」
なにが!?
そして、結局柚子ちゃんはチョコを溶かして食べることにしたらしい。
あたしにカメラを持たせ、撮影開始。
「はい! これが完成したマフィンです! これに、溶かしたチョコレートを上からかけてて…おいしい~!」
すごい…。
めちゃくちゃ美味しそうに食べてる…。
塩入りなんて嘘だったんじゃないかと思うくらい。
チョコかけたら本当に美味しくなったのかな?って思う。
プロだ…。
「はい、というわけで、美味しくできましたー!」
そして、撮影終了。
カメラを止めた途端、柚子ちゃんはキッチンに走って口の中のマフィンを吐き出した。
「うえ~…。チョコかけても全然意味ない…」
「めちゃくちゃ演技上手いね、柚子ちゃん…」
「これでも一応人気アイドルだからね」
柚子ちゃんは言いながら一生懸命うがいをして大量に水を飲んでる。
口の中塩っ辛くて大変そうだ…。
ひと息ついた柚子ちゃんは、リビングに戻ってきた。
あたし達の前に座って、「さてと」と、キラキラした目で頬杖をついてあたし達を見る。
神城はそっぽを向いた。
「で、くるちゃんとお兄はもうエッチしたのかな!? くるちゃんはマグロっぽそうだね」
はい!?
可愛い顔で何を言い出すかと思ったら…。
柚子ちゃんってこんな子なの!?
もっと正統派アイドルって感じじゃなかった?
この子もやっぱり猫かぶりか…。
神城は「言っただろ」と言いたげに、あたしを哀れみの目で見る。
「あたし達、そんなんじゃないから…」
「えー!? お兄めちゃくちゃエロいでしょ!? エッチしないで何やってるの!?」
「あたし達、本当は付き合ってるフリしてるだけなんだよね」
あたしが言うと、柚子ちゃんはただでさえ大きい目をもっと大きくした。
神城はめんどくさそうな顔をしてる。