猫かぶりなカップル
「みんなのこと好きなんだもん。1人に絞るなんてもったいないでしょ?」
すごいなあ…。
三股を公認で実行するのもすごいし、三股を世間に隠せるのもすごい。
あたしなんてこんな狭い世界で偽るのですら、神城という性悪男にバレちゃったし。
色んな意味でそんな柚子ちゃんが大好きになった。
そのあと、神城のお父さんが帰ってきたので慌てて挨拶をしようとしたら、柚子ちゃんが「あたしの友達」と言って紹介してくれた。
友達…。
柚子ちゃんはあたしを見てニコッと笑う。
あたしの、初めて出来た本当の友達。
なんだかすごく嬉しくて、「また来てね-」と笑顔で手を振ってくれた柚子ちゃんに別れを告げ、ご機嫌で家に帰った。
「ただいまー」
「おかえりー!」
ドアを開けると、ママの明るい声が聞こえた。
ママもご機嫌らしい。
キッチンで何か作ってる。
「何作ってるの?」
「カレーをスパイスから作ろうと思って!」
ママは楽しそう。
ママがご機嫌だと家の中がぱっと明るくなってあたしも嬉しい。
ずっとこうならいいのにな。
ママが、あたしの腕の中にいるセイウチのぬいぐるみに気がついた。
「それ何? 可愛いじゃん」
「可愛いでしょー。セイウチだよ」
「あんた水族館とか好きだったっけ?」
「好きじゃないけど今日は楽しかった!」
「そっか、良かったね」
ぬいぐるみをベッドのところに置いた。
今日からこいつがあたしの寝るときの相棒だ。
すごいなあ…。
三股を公認で実行するのもすごいし、三股を世間に隠せるのもすごい。
あたしなんてこんな狭い世界で偽るのですら、神城という性悪男にバレちゃったし。
色んな意味でそんな柚子ちゃんが大好きになった。
そのあと、神城のお父さんが帰ってきたので慌てて挨拶をしようとしたら、柚子ちゃんが「あたしの友達」と言って紹介してくれた。
友達…。
柚子ちゃんはあたしを見てニコッと笑う。
あたしの、初めて出来た本当の友達。
なんだかすごく嬉しくて、「また来てね-」と笑顔で手を振ってくれた柚子ちゃんに別れを告げ、ご機嫌で家に帰った。
「ただいまー」
「おかえりー!」
ドアを開けると、ママの明るい声が聞こえた。
ママもご機嫌らしい。
キッチンで何か作ってる。
「何作ってるの?」
「カレーをスパイスから作ろうと思って!」
ママは楽しそう。
ママがご機嫌だと家の中がぱっと明るくなってあたしも嬉しい。
ずっとこうならいいのにな。
ママが、あたしの腕の中にいるセイウチのぬいぐるみに気がついた。
「それ何? 可愛いじゃん」
「可愛いでしょー。セイウチだよ」
「あんた水族館とか好きだったっけ?」
「好きじゃないけど今日は楽しかった!」
「そっか、良かったね」
ぬいぐるみをベッドのところに置いた。
今日からこいつがあたしの寝るときの相棒だ。