猫かぶりなカップル
猫かぶりな皮の下
【第5話】猫かぶりな皮の下
最近は神城と一緒に帰ることが多い。
周りの子たちに「気遣わないで2人で帰っていいよ!」と言われるっていうのもあるけど、学校帰りに神城の家に行って柚子ちゃんと遊んだりするんだ。
柚子ちゃんは基本土日に仕事がたくさん入ってて、平日は放課後に仕事があったりなかったり。
今日は柚子ちゃんはお仕事があるらしく遊べないけど、なんとなく神城と一緒に帰る。
最近あたし達、前よりも仲が良い気がする。
「今日ちょっと本屋さん寄りたいんだけど、付き合ってくれない?」
「は? めんどくせえ、1人で行けよ」
前言撤回!
やっぱ相変わらずムカつく!
「いいじゃん! 好きな漫画の発売日なんだけど、あたしそういうのは読まないことになってるからカモフラージュで一緒に来て!」
「なんで俺が行かないといけねえんだよ…」
「いいから行くよ~」
めんどくさがる神城を引っ張って近くの本屋さんに来た。
通り道だからいいじゃんね。
本屋さんには、うちの高校の生徒も何人か。
あたし達に気づいてチラチラと見られているのを感じる。
神城の陰に隠れて、最近ハマってる少年漫画の新刊を手に取った。
「お前も大変だな…」
「うるさいよ」
笑顔を作って小声で話す。
「俺ちょっとあっち見たいんだけど」
そう言う神城に着いていくと、参考書コーナー。
そういえばもうすぐ試験…。
あたしは今回もほとんど勉強しないつもりだけど。
神城は学年一位だもんね。
こういう努力あっての一位か…。
なんかちょっと羨ましいかも。
努力するのって気持ち良いもんね。
あたしは早々に試合放棄しちゃったけど…。
結局神城は参考書を一冊買って2人で本屋さんを出た。
周りの子たちに「気遣わないで2人で帰っていいよ!」と言われるっていうのもあるけど、学校帰りに神城の家に行って柚子ちゃんと遊んだりするんだ。
柚子ちゃんは基本土日に仕事がたくさん入ってて、平日は放課後に仕事があったりなかったり。
今日は柚子ちゃんはお仕事があるらしく遊べないけど、なんとなく神城と一緒に帰る。
最近あたし達、前よりも仲が良い気がする。
「今日ちょっと本屋さん寄りたいんだけど、付き合ってくれない?」
「は? めんどくせえ、1人で行けよ」
前言撤回!
やっぱ相変わらずムカつく!
「いいじゃん! 好きな漫画の発売日なんだけど、あたしそういうのは読まないことになってるからカモフラージュで一緒に来て!」
「なんで俺が行かないといけねえんだよ…」
「いいから行くよ~」
めんどくさがる神城を引っ張って近くの本屋さんに来た。
通り道だからいいじゃんね。
本屋さんには、うちの高校の生徒も何人か。
あたし達に気づいてチラチラと見られているのを感じる。
神城の陰に隠れて、最近ハマってる少年漫画の新刊を手に取った。
「お前も大変だな…」
「うるさいよ」
笑顔を作って小声で話す。
「俺ちょっとあっち見たいんだけど」
そう言う神城に着いていくと、参考書コーナー。
そういえばもうすぐ試験…。
あたしは今回もほとんど勉強しないつもりだけど。
神城は学年一位だもんね。
こういう努力あっての一位か…。
なんかちょっと羨ましいかも。
努力するのって気持ち良いもんね。
あたしは早々に試合放棄しちゃったけど…。
結局神城は参考書を一冊買って2人で本屋さんを出た。