猫かぶりなカップル
柚子ちゃんはニコニコしながら、座っている篠塚くんに近づいてしゃがみ込んだ。
「あなたが篠塚くん?」
「えっ、なんで俺のこと知って…」
「お兄から話し聞いてて興味あったの! 下の名前、なんて言うの?」
「大河…です」
「大河ね!」
篠塚くんは顔が真っ赤。
そりゃこんな可愛い人気アイドルにこんな風に詰められたら顔も赤くなるよね。
柚子ちゃん、さすがです…。
「ところで大河、今からあたしとデートしない?」
「へ!?」
「ダメ?」
柚子ちゃんが可愛く篠塚くんに上目遣いした。
こんなん誰でも好きになるよ!
篠塚くんも目が泳いでる。
「ダメではねえけど…」
「じゃあ行こうよ!」
「ん~~…でもごめん! 俺、くるみちゃんが好きだからさ!」
「はあ!?」
篠塚くんが言った衝撃の言葉に、あたしと柚子ちゃんが同時に叫んだ。
意味が分からないんだけど…。
柚子ちゃんが若干呆然としてて。
奏だけは篠塚くんの肩をソファの上から蹴ってる。
「ちょっと篠塚くん、あんたどういうつもり?」
「だって好きなのに他の子とデートするわけにはいかないじゃん?」
呆れた…。
柚子ちゃんを見るとまだ呆然としたままって感じだ。
こんなやつになんで柚子ちゃんがショック受けさせられなきゃいけないんだ!
だけど、柚子ちゃんはあたしが思っているのとはまた違ったショックを受けていたらしい。
篠塚くんが帰ったあと、心配して柚子ちゃんに話しかけると、ずっとうつむき気味だった柚子ちゃんが、顔を上げて「何あの男!」と怒り始めた。
でも、なんか生き生きとした顔をしているような…。
「あなたが篠塚くん?」
「えっ、なんで俺のこと知って…」
「お兄から話し聞いてて興味あったの! 下の名前、なんて言うの?」
「大河…です」
「大河ね!」
篠塚くんは顔が真っ赤。
そりゃこんな可愛い人気アイドルにこんな風に詰められたら顔も赤くなるよね。
柚子ちゃん、さすがです…。
「ところで大河、今からあたしとデートしない?」
「へ!?」
「ダメ?」
柚子ちゃんが可愛く篠塚くんに上目遣いした。
こんなん誰でも好きになるよ!
篠塚くんも目が泳いでる。
「ダメではねえけど…」
「じゃあ行こうよ!」
「ん~~…でもごめん! 俺、くるみちゃんが好きだからさ!」
「はあ!?」
篠塚くんが言った衝撃の言葉に、あたしと柚子ちゃんが同時に叫んだ。
意味が分からないんだけど…。
柚子ちゃんが若干呆然としてて。
奏だけは篠塚くんの肩をソファの上から蹴ってる。
「ちょっと篠塚くん、あんたどういうつもり?」
「だって好きなのに他の子とデートするわけにはいかないじゃん?」
呆れた…。
柚子ちゃんを見るとまだ呆然としたままって感じだ。
こんなやつになんで柚子ちゃんがショック受けさせられなきゃいけないんだ!
だけど、柚子ちゃんはあたしが思っているのとはまた違ったショックを受けていたらしい。
篠塚くんが帰ったあと、心配して柚子ちゃんに話しかけると、ずっとうつむき気味だった柚子ちゃんが、顔を上げて「何あの男!」と怒り始めた。
でも、なんか生き生きとした顔をしているような…。