猫かぶりなカップル
「えっと…柚子のお友達かな?」
「は、はい! 柚子ちゃんと仲良くさせてもらっていて、あと…奏くんとお付き合いしてます!」
あたしが言うと、藤岡さんは目を見開いたあと、嬉しそうな顔で笑った。
「奏の!? え~! こんな可愛い子と付き合ってるなんて、なんで誰も教えてくれなかったのよ!」
なんか嬉しい反応…。
お上品だけど可愛くて、素敵なお母さんだ…。
「あなた、物凄く可愛いけど、柚子のアイドル仲間とか? 奏とはどうやって出会ったの?」
「母さんちょっとうるせえよ…」
「何よ~! うちの奏がこんな子と付き合ってるなんて嬉しいに決まってるでしょ~!」
こんなに歓迎してもらえるんだ…。
嬉しすぎて泣きそうかも…。
既に奏のお母さんのことが大好きになった。
「で、あなたお名前は?」
「く、くるみと言います!」
「名前も可愛いのね~! もっとお話聞きたいけど、あたしこのあとまたすぐ仕事に行かないといけないの」
「あ、そうなんですね…」
「ぜひまた来て! 今度ご飯でも一緒に食べましょう」
お母さんはそう言って風のように去って行った。
緊張した…。
圧倒的なオーラに少し気圧されてしまい、ソファにすとんと腰掛けた。
「大丈夫か?」
奏が少し心配そうに聞く。
「緊張したけど…なんかちょっと幸せだった…」
「そうか?」
「うん、前に少しお父さんにもお会いしたけど、友達とか恋人の親御さんにこうやって会って、しかも歓迎なんてされるの初めてで…嬉しかった」
あたしがそう言ったら、奏が軽く頭を撫でてくれた。
奏にそうされるのが大好き。
柚子ちゃんも、ニコニコ笑ってあたしをぎゅっとした。
「くるちゃんにそう言ってもらえて、あたし達も嬉しいよ」
「柚子ちゃん…」
「今度また、ママとパパがいるときにうちにおいでね?」
「ありがとう…」
今まで生きてきて、あたしの人生の中で。
奏と触れ合ってからのこの数ヶ月が一番幸せだ。
こんなに嬉しい感情を何回も何回も経験してる…。
そのあと、柚子ちゃんも「じゃああたし行くね!」と家を出て行った。
奏と2人きりの空間。
ソファに座るあたしの横に奏が座り、手相を見るみたいにしてあたしの手のひらを広げる。
「は、はい! 柚子ちゃんと仲良くさせてもらっていて、あと…奏くんとお付き合いしてます!」
あたしが言うと、藤岡さんは目を見開いたあと、嬉しそうな顔で笑った。
「奏の!? え~! こんな可愛い子と付き合ってるなんて、なんで誰も教えてくれなかったのよ!」
なんか嬉しい反応…。
お上品だけど可愛くて、素敵なお母さんだ…。
「あなた、物凄く可愛いけど、柚子のアイドル仲間とか? 奏とはどうやって出会ったの?」
「母さんちょっとうるせえよ…」
「何よ~! うちの奏がこんな子と付き合ってるなんて嬉しいに決まってるでしょ~!」
こんなに歓迎してもらえるんだ…。
嬉しすぎて泣きそうかも…。
既に奏のお母さんのことが大好きになった。
「で、あなたお名前は?」
「く、くるみと言います!」
「名前も可愛いのね~! もっとお話聞きたいけど、あたしこのあとまたすぐ仕事に行かないといけないの」
「あ、そうなんですね…」
「ぜひまた来て! 今度ご飯でも一緒に食べましょう」
お母さんはそう言って風のように去って行った。
緊張した…。
圧倒的なオーラに少し気圧されてしまい、ソファにすとんと腰掛けた。
「大丈夫か?」
奏が少し心配そうに聞く。
「緊張したけど…なんかちょっと幸せだった…」
「そうか?」
「うん、前に少しお父さんにもお会いしたけど、友達とか恋人の親御さんにこうやって会って、しかも歓迎なんてされるの初めてで…嬉しかった」
あたしがそう言ったら、奏が軽く頭を撫でてくれた。
奏にそうされるのが大好き。
柚子ちゃんも、ニコニコ笑ってあたしをぎゅっとした。
「くるちゃんにそう言ってもらえて、あたし達も嬉しいよ」
「柚子ちゃん…」
「今度また、ママとパパがいるときにうちにおいでね?」
「ありがとう…」
今まで生きてきて、あたしの人生の中で。
奏と触れ合ってからのこの数ヶ月が一番幸せだ。
こんなに嬉しい感情を何回も何回も経験してる…。
そのあと、柚子ちゃんも「じゃああたし行くね!」と家を出て行った。
奏と2人きりの空間。
ソファに座るあたしの横に奏が座り、手相を見るみたいにしてあたしの手のひらを広げる。