猫かぶりなカップル
本性を出していくと決めたは良いものの、どんなタイミングで出せばいいんだろう…。
いきなり口調をまるっと変えるのもなんか気恥ずかしいし…。
「くるみちゃん、おはよ!」
「おはよー!」
「今日も可愛いね」
「ありがとう」
今まで謙遜していたのを「ありがとう」に変えてみた。
なんかこっちの方が気持ち良い!
ど、どんな反応する…?
相手の反応を伺ったけど、特に変わった様子はない。
うーん…別に普通だった?
「くるみちゃん、今日ちょっと来るの遅かったね。珍しい」
「あ、そうなの。昨日の夜遅くまで漫画読んでて…」
「くるみちゃんが夜更かしなんて珍しいね! どんな漫画?」
「えーっと…」
今までキャラ作りとして、読まないことになってた漫画の名前を出した。
いつものキャラなら絶対読まないようなやつ。
は、反応は…?
「へー! そうなんだ! くるみちゃんもそういうの読むんだね!」
あれ…?
なんか…普通?
あたしが今まで作り上げてきたキャラでそんなこと言ったら『えっ…』って反応されると思っていただけに、拍子抜け。
あたし…気にしすぎだった?
『みんなに好かれてるくるみも“杉谷くるみ”の延長ってこと、忘れんじゃねえぞ』
奏の言葉が蘇る。
だけど…やっぱり、あたしの性格の悪さまでは愛されないよ、きっと…。
いきなり口調をまるっと変えるのもなんか気恥ずかしいし…。
「くるみちゃん、おはよ!」
「おはよー!」
「今日も可愛いね」
「ありがとう」
今まで謙遜していたのを「ありがとう」に変えてみた。
なんかこっちの方が気持ち良い!
ど、どんな反応する…?
相手の反応を伺ったけど、特に変わった様子はない。
うーん…別に普通だった?
「くるみちゃん、今日ちょっと来るの遅かったね。珍しい」
「あ、そうなの。昨日の夜遅くまで漫画読んでて…」
「くるみちゃんが夜更かしなんて珍しいね! どんな漫画?」
「えーっと…」
今までキャラ作りとして、読まないことになってた漫画の名前を出した。
いつものキャラなら絶対読まないようなやつ。
は、反応は…?
「へー! そうなんだ! くるみちゃんもそういうの読むんだね!」
あれ…?
なんか…普通?
あたしが今まで作り上げてきたキャラでそんなこと言ったら『えっ…』って反応されると思っていただけに、拍子抜け。
あたし…気にしすぎだった?
『みんなに好かれてるくるみも“杉谷くるみ”の延長ってこと、忘れんじゃねえぞ』
奏の言葉が蘇る。
だけど…やっぱり、あたしの性格の悪さまでは愛されないよ、きっと…。