【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「テオ様、アルマが嫌がっています。離してあげて下さい」










「流石だなルイス。一ミリたりとも表情が崩れないな。ならこれでどうだ?」










一度アルマを離すと テオは正面を向いてアルマと向き合った。そして両手でアルマの頬を包み込み、自分の唇を近づけた。












テオはすぐに離した。アルマは動揺して両手で口を抑えた。











ニヤッと笑ったテオはズボンのポケットに手を入れてルイスの方を見た。










「こんなことをしてもお前の顔は崩れないな」









「何をおっしゃいたいんですか?」









「こっちのことだ。だがこれで俺の決心は固まった」
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