【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「決心?」








「そうだ。アルマ」








ポケットに入れていた手を出して今度はアルマの方を向いた。









アルマの左手をとり、二人が予想もしていなかったことをテオは言い放った。










「アルマ、俺と結婚してくれ。俺はずっとお前のことが好きだった。これは、その印だ」










そう言い、テオはアルマの左手の薬指にキスをした。








テオの瞳には迷いが一切なかった。一方で、アルマとルイスはその状況を理解できなかった。









テオ様はボクに結婚を申し込んできました。ボクはルイス様のことが好き。










だから断るべきなのに身体が固まって動こうとしません。テオ様は本当にボクのことが好き、なんでしょうか?
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