【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
式前日は満月。アルマは一人、バラ園で月を眺めていた。
明日はテオ様との結婚...。気持ちは決まっているはず。
ボクらしく、そして素直な気持ち。
「それでも伝えって難しいんだよー!」
「コラッ。夜遅くに叫ぶな!」
「る、ルイス様!?どうなされたんですか?」
あれ以来だ。ルイスと話すのは。
「明日のことで眠れなくてな。お前もか?」
「はい...。本当にこれでいいのか。テオ様と幸せにやっていけるのか考えていたら眠れなくて」
違う。ボクはあなたに伝えたいことがあって、眠れないんだ。
なんでここで嘘をつくんだボクは...。
「俺もそうだ。アルーシャとこれからの人生を歩むことが果たして出来るか。不安で仕方ない」
明日はテオ様との結婚...。気持ちは決まっているはず。
ボクらしく、そして素直な気持ち。
「それでも伝えって難しいんだよー!」
「コラッ。夜遅くに叫ぶな!」
「る、ルイス様!?どうなされたんですか?」
あれ以来だ。ルイスと話すのは。
「明日のことで眠れなくてな。お前もか?」
「はい...。本当にこれでいいのか。テオ様と幸せにやっていけるのか考えていたら眠れなくて」
違う。ボクはあなたに伝えたいことがあって、眠れないんだ。
なんでここで嘘をつくんだボクは...。
「俺もそうだ。アルーシャとこれからの人生を歩むことが果たして出来るか。不安で仕方ない」