【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
下着のままお城の中を歩く訳には行かないからとりあえず、ボロボロだけどこれを着よう。

脱衣場のドアを開けて暗い廊下を左右見て、誰も居ないことを確認して、自分の部屋に走って戻ろうとした。

しかし、曲がり角でアルマは誰かにぶつかってしまった。

「キャ...!」

「アルマ!?どうしたその姿」

「ルイス様...!いえ、なんでもございません」

ルイス様にこの姿を見られたくなかった。早くこの場を立ち去らないと。

「その服...。あの人の仕業か」

「え?それって...」

「アルーシャだ。まさかこんな事までするとは。アルマ、部屋まで俺がついて行く。あと、これを着ろ」

ルイスは自分のジャケットをアルマにかけた。

それから二人は周りを警戒しながらアルマの部屋へと向かった。

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