【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
もう迷わない。ボクは自分の気持ちを素直に伝える。母であるベラ様がこれがボクらしいと言ってくれたから。



「それでいいのよアルマ。母は嬉しく思います」



ベラもアルマの素直な気持ちに嬉しく思った。神父は動揺しながら次にルイスたちの誓いの言葉に移る。



「え、えぇー。新郎ルイス。あなたは新婦アルーシャとの永遠の愛を誓いますか?」




「神父、私はもちろん誓いますわよ。さあ、ルイス。あなたも私との永遠の愛を誓いなさい...!」




「俺は...」




ルイス様?




「俺はアルーシャとの愛は誓えません!」




「な、何を言ってるのルイス!?」




アルーシャだけではなく、周りいた人やルイスの父である、ジャックも動揺を見せた。




「俺はもとからアルーシャとの結婚はしないつもりだった。ずっと、父さんの言いなりになってここまできて、自分の気持ちに嘘をついていた。




だけど、先日母さんと話して覚悟を決めた。俺は、この結婚を破談しここにいるアルマと結婚する」




そのお言葉は本当ですかルイス様...!ボクはボクは...。




アルマの前に膝をつき、右手を胸を当て、真っ直ぐアルマの目を見つめるルイス。



「アルマ・レニャ・ベイカー。この、ルイス・バトラー。生涯あなたを幸せにすることを誓います。私と結婚してくれますか?」



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