【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
ルイス様ごめんなさい。ボクはこんな姿をあなたに見られたくないんです。

それに、ルイス様から婚約者の事なんて聞きたくない。

胸がはちきれそうです...。

叶わぬ恋だと分かっているのに。

ボクは、ルイス様と居ると気持ちが溢れだしそうになるんです。


部屋を出たルイスはアルマの部屋で立ちすくんでいた。

「俺は一体どうしたらいいんだ...」



アルマは結局、あれから一睡も出来ずにいた。朝早くから昨晩借りたルイスのジャケットを洗って外に干しに行った。

「いい天気...」

こんなにいいお天気なのに、ボクの心はまだ雲がかかったまま。

昨夜の事がまだ頭から離れない。ルイス様にどう顔を合わせればいいの。

ポプリ...。渡しそびれちゃった。

ジャケットもどうやって返そう。
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