【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「あら。どうしたのかしらアルマ」

「ベラ様...!おはようございます」

「おはようアルマ。まあまあ!目がこんなに赤く腫れて。何かあったの?」

ベラはアルマを心配して駆け寄った。

「ご心配かけて申し訳ございません。実は昨日、ルイス様とちょっと...」

「ルイスと?ケンカでもしたの?」

「いえ、ケンカはしていません。ただ...」

ベラ様にこんな事話したらまた心配かけてしまう。

「アルマ。言いたくなければそれでいいわ。でもね、私はあなたが悲しい顔してるより、笑った顔が大好きよ。それはルイスも同じだと思うわ」

「ルイス様も?」

「ええ。あなたは怒っているルイスしか知らないと思うけど、あの子はあなたが育てた庭を見ていつも笑っているわ。きっと、アルマが一生懸命手入れした事を喜んでいるのね」

ルイス様がボクが育てた花たちを見て喜んでいるなんて。

今まで全然知らなかった。
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