【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
城の中ではルイスがアルマを探していた。

全くあいつは、どこまではさみを探しに行ったんだ?

「メイド長!」

「あらルイス。どうかしたの?」

「実は、アルマの姿がなくて。メイド長。アルマを見ませんでしたか?」

「見てないわね。アルマに何かあった?」

ルイスはアルマが物置に行ってから戻らない事を話した。

「う〜ん。迷うはずないんだけどね」

「ルイスにメイド長。二人で何話しているんだ?」

「テオ様。実は、アルマがどこにもいなくて」

テオは城の第一王子。アルーシャの兄にあたる人物。

今は国王の仕事を手伝いながら家を継ぐ準備をしている。

「アルマ?それなら物置で見たぞ。アルーシャも一緒にいたから大丈夫じゃないか?」
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