【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
ルイスはアルマの前に膝をついて、アルマを包み込んだ。

「アルマ、怖い思いをさせたな。もう安心だ。俺がいる」

「ルイス様...。うぅ...」

「こんなに冷えて...。すぐに部屋に運ぶから捕まっていろ」

ルイスはアルマを持ち上げて、お姫様抱っこで部屋に運んだ。

アルマはすぐに布団に入り、暖をとった。

ルイスはメイド長に知らせ、ホットミルクを持ってきてもらった。

「これを飲め。温まるぞ」

「はい。ありがとうございますルイス様」

「アルマ、鍵を閉めたのはやはりアルーシャだった」

「そんな...」

またアルーシャ様が。

なぜ毎回アルーシャがボクにこんな事を。思い当たる節が見つからない。

「アルーシャには今後一切、お前に近づかない事を約束させる。これ以上、お前を傷つける訳にはいかない」
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