【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「けどなぜ、アルーシャ様はボクを?ボク、アルーシャ様に嫌われる事なんて何もしてないのに...」

「それは...。とにかく今日はゆっくり休め。アルーシャには俺から話しておく」

待って、何で話してくれないの?

ボクはどんな事情でも知りたいんだよ。だから待ってよ。

「ルイス様...!」

ルイスの服の袖を掴んで出ていくのを止めたアルマ。

ルイスは振り向いてアルマの手を離したが、アルマはまた袖を掴み、ルイスを離さなかった。

「アルマ!?お前...。離せ、お前まだ身体が...」

「身体ならもう大丈夫です。だから話して下さい。これ以上ボクを苦しめないで...」

「お前にはまだ話したくない。これはお前の為なんだアルマ...」

「嫌です...!ボクはルイス様が言う事はなんでも受け止めます。だからお願いです。話して下さいルイス様...」
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