【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

「その後、エレノアと出会い結婚してアルマが生まれた。アルマを産んだエレノアは体調を崩し、この世を去った。ライアンはアルマが物心がつく前に私の元に預けてかつてエレノアの母が生まれ育った地に旅立った。それ以降、連絡は取れなくなった」




お父様はボクを置いてお祖母様が育った地に...。



ボクのこと、嫌いだったのかな。



「アルマのことはとても愛されていましたよ」



「ベラ様！でもお父様はボクを...」



ベラはアルマの頭に手を置いた。



「確かにあなたを置いて行ったのは事実です。ですが、ライアンはあなたを置いて行く時こう言いました。『離れていてもアルマは俺にとって大切な娘』だと。悲しむ事はありませんよアルマ」

「はい...」





ベラの言葉を聞いてアルマは写真を見て何かを決意した。





「そうそう。この写真があった場所にはまだ写真があるはずよ。ルイス、アルマと一緒に探してちょうだい」




「分かりました。アルマ行くぞ」