【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

パニース

翌日。アルマはトランクケースに荷物を詰め、メイド長に休暇届けを出して空港へ向かった。

昨夜、ベラ様にお祖母様が育った国の場所を聞いた。

その場所にお父様がいるか半信半疑だけど、どうしても行きたかった。

目的地までは片道だけでも七時間かかる。

アルマは長旅に備えて睡眠を取ろうとした。

その時、機内のアナウンスが流れた。

『アルマ・ベイカーさん。至急、手荷物を持って、機内入口まで起こし下さい』

入口近くまで行くと、キャビンアテンダントの人が露ボクをvipの席に案内した。

入るとなんとそこにはルイス様がいた。

「来たか」

「何故、ここに...」
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