【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「あーらアルマ。あなたまた、ルイスに怒られて。懲りない子ね」

「アルーシャ様」

「ほんと、使えないメイドね」

何故、ルイス様はアルーシャ様と婚約したのかボクには理解出来なかった。

いつもボクの事を見下して。この人には人を思いやる心がない。

だからボクはアルーシャ様の事が嫌いだ。

「アルーシャ様、そこまでにしてはどうですか?アルマもこの通り反省してることですし」

落ち込んでいるアルマの前にルイスが立って仲裁をした。

「ルイス、あなたはいつまでこんなメイドを手元に置いておくの?早く捨ててしまえばいいのに。あなたが決断する事が出来ないなら私がお父様に言って、辞めさせるわよ?」

「アルーシャ様それは...」

「それはアルーシャ様には出来ない事をアルーシャ様が一番分かっていらっしゃいますよね?」

ルイスがそう言うとアルーシャは舌打ちをして部屋に戻って行った。

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