【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

宿をとり忘れて、無理やり泊まり込んだのはボク。これ以上迷惑かけられないよ。

「迷惑だなんて思ってない。それに、女の子を床で寝かせる程俺は性格悪くないぞ？」

「なら...！んっ！」

アルマは何かを言いかけて口を閉じた。ルイスはアルマの考えている事を察してニヤリとした。

「なら？なんだって」

ルイス様がいたずらっ子みたいな笑みを浮かべてる...！「なら、一緒に寝ましょう」って言いかけたけど、恥ずかしくて言えるはずないよ。絶対分かってボクをからかっている。

「なんでもありません。ボク、シャワー浴びてきます」

着替えを持って、風呂場に向かおうとしたが、ルイスに捕まってしまった。そしてルイスはアルマの耳元で囁いた。

「『一緒に寝ましょう』って言いたかったんだろ？」