【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「店は大繁盛。生活に困ることなく、五年が経った」



「五年ですか」



ライアンはルイスに頷いた。



「ある日。俺は一度、ステラに帰ろうとしていた。一人前になった姿をアルマに知ってほしかった。それなのに....」



ガチャ



するとそこにアレクが帰ってきた。



「アレク。すまなかったな」



「いいってことよ」



「お父様続きを....」


「ああ。ステラに帰ろうとした当日。俺は一度店に行った。金を取りに行ったんだ。だが、店には金が無かった」



「無かった?」


アルマが不思議に思うと、アレクが詳しい話をしてくれた。
< 57 / 148 >

この作品をシェア

pagetop