【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「アルーシャ様。泣いてなどいません」



それに勝手に入ってこないで下さい。



「勝手に入ってごめんあそばせ。あなたに早く言いたかったことがあってね」




「何でしょうか?」




扇を広げて口元にあて、いかにもアルマを見下すようにアルーシャは言った。




「あなたが居なくなればルイスは確実に私のモノ。これで心置き無く結婚出来るわ。おーほほほほほほ!」




その一言を残し、高笑いをしながらアルマの部屋を去っていった。




「わざわざそんな嫌味を言いに来たなんて...」




なんて性格の悪い御方なんだ!?

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