【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「ボクの名前から?」






「詳しく言うとミドルネームからだな。アルマ・レニャ・ベイカー。レニャは小さな天使という意味だ」






アルマ・レニャ・ベイカー。ボクにミドルネームがあったなんて。






「ミドルネームがあるなんて初めて知りました...!」






「オリバー様に伝えたはずなんだけどな...まあいいっか。それでな。その、ミドルネームは母さんが与えてくれたんだ。この子はボクの小さな天使っていつも言ってたんだぞ」






「お母様が」





こんな素敵な名を頂けるなんて。ボクは幸せです。ていうか、お母様も自分のことボクって言ってたんだ。





ボクと同じだ。共通なところが見つかると『親子』って感じれる。こんな気持ちになったの初めてだな。

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