【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「さてと。そろそろ行くか」





コンコンコン





タイミングよくルイスがライアンの部屋にやって来た。





「失礼します。お荷物、お運びします」





「ありがとう。お礼は...そうだ。アルマにさっきパンを渡したから二人で食べてくれ」





「ありがとうございます。アルマ」






「はい」






「ちゃんと話せたんだな」





「はい...!」





門の前に皆集まってお父様と最後の会話をした。





「ライアン。また来なさい。今度はもっとゆっくり。あと、君の友人も連れておいで」





「はい。お世話になりました。オリバー様。ベラ様。アルマをこれからもよろしくお願いいたします」




「ええ。実の娘のように可愛がるわ。困ったことがあったらいつでも来なさい。皆で歓迎するわ」





「はい。ルイス君。アルマのこと、これからもよろしく頼む。母親に似て、少々ドジみたいだからな」




「はい。全力でサポートします」




もう。お父様ったら。ボクはそんなにドジじゃないよ...!しかもルイス様までボクをドジ扱いして。
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