【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
突然言い渡された話に着いていけていないアルマ。



「アルマ?」




「...!なんでもございません。最高の式になるようにボク、頑張ります」





「頼んだぞ。アルマ。式は三ヶ月後だからな」




「はい...」




オリバーがバラ園を去った後、アルマはその場にしゃがみこんだ。




ルイス様とアルーシャ様の式が三ヶ月後か。このバラたちを式に...。




「イタ...!バラの棘でケガしても大したことないって思えちゃうな」




行動力ないなボク。ルイス様のこと、こんなに好きなのに想いを伝えられてないし。



ボクって弱い人間だな。こんな事で涙が出るなんて。気の強いアルーシャ様がちょっと羨ましいよ。
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