【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「ルイス様...」




「何をしているんだ?」




ルイス様の声!とりあえず涙を拭かないと。





「どうなされたんですか?」





何事もなかったかのように笑顔で話し始めた。だがまだ泣くのを我慢しているアルマの手は力が入っていて震えていた。




「しゃがみこんでいたが具合悪かったのか?」





「いえ。式に使うバラの様子を確認していただけです」




「式...。そうか聞いたんだな」




「はい。三ヶ月後と聞きました。おめでとうございますルイス様。素敵な式になるようにボクもバトラー家のメイドとして式を最高のものにすることを約束します」




そろそろ辛いな。早くこの場を立ち去りたい。




「言っておくが俺はアルーシャ様とは式を挙げない。前にも言ったが俺はアルーシャ様とは婚約するつもりはなかったんだ。だからこの話は断るつもりだ」



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