【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「おおアルマか。丁度いいタイミングだ」





重苦しい空気が入ってすぐに伝わってきた。震えて危うくお茶をこぼすところだった。




ルイスはアルマが持っていたトレイを受け取り、悲痛な思いを我慢しながら礼を言ってオリバーとジャックにお茶を差し出した。





「助かった」






「ジャック。この子はアルマ・ベイカー。覚えているか?私の友人。ライアン・ベイカーのお嬢さんだよ」






「ほお。あのライアンの...」






「アルマ・ベイカーです。以後お見知りおきを」







深々と頭を下げた。挨拶が済んだあと、応接室を出て厨房で休息をとった。








ジャック様とは挨拶だけで終わった。お父様のこと知っていたんだ。







オリバー様とお父様は友人関係だから知っていて当たり前か。
< 83 / 148 >

この作品をシェア

pagetop