【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

「て、テオ様！？また来たんですか...」





テオはお店のルフナが出てくるなり人格が変わって口説き始めた。







「そうです。私はあなたに会うためならたとえ火の中水の中さ！」







そう言って手の甲にキスをした。だが直ぐに振りほどかれてしまった。






「店に来る度にそんなはしたないことしないで下さい！」






「いいじゃないか。私と君の中でそんな...恥ずかしがらないでさあ！その桜色の唇を差し出したまえ！」






バチン！






怒りが限界にきたルフナはテオの顔に平手打ちをした。






すぐさま手を洗って何事もなかったかのようにアルマに茶葉が入った袋を渡した。







「お待たせしてごめんなさい。ベラ様によろしくね」






「は、はい....」