独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
彼はもしかしてなにか大変な犠牲を払ったのではないだろうか。不安がよぎる。
『君はなにも案じなくていい。ただ結婚式はこちらの都合で半年後になりそうだ。同居は結納後、いつからでも問題ないよ』
「承知しました」
私はそう返事しつつも、本当に大丈夫なのかと気が気じゃなかった。
結納は二週間後に行われた。
正式結納のため、仲人が両家を行き来するので、私の家――越名家と真崎家は顔を合わせない。
まずは仲人が真崎家を訪れて結納品を受け取り、私の家にやってきた。
仲人は私の家に結納品を手渡し、私の家から受書と結納品を持って真崎家へ戻る。
そうしてそれらを真崎家に渡すと、今度はあちらからの受書を持って再び仲人が我が家に来る。
我が家はそれを受け取り、仲人をもてなす。
つつがなく結納が交わされた。
「まあ、すごい。婚約指輪にネックレス、イヤリング、腕時計まで、どれでも超一流品よ。特にこの婚約指輪のダイヤモンド、二十カラットはあるんじゃないかしら。とっても素敵ね」
『君はなにも案じなくていい。ただ結婚式はこちらの都合で半年後になりそうだ。同居は結納後、いつからでも問題ないよ』
「承知しました」
私はそう返事しつつも、本当に大丈夫なのかと気が気じゃなかった。
結納は二週間後に行われた。
正式結納のため、仲人が両家を行き来するので、私の家――越名家と真崎家は顔を合わせない。
まずは仲人が真崎家を訪れて結納品を受け取り、私の家にやってきた。
仲人は私の家に結納品を手渡し、私の家から受書と結納品を持って真崎家へ戻る。
そうしてそれらを真崎家に渡すと、今度はあちらからの受書を持って再び仲人が我が家に来る。
我が家はそれを受け取り、仲人をもてなす。
つつがなく結納が交わされた。
「まあ、すごい。婚約指輪にネックレス、イヤリング、腕時計まで、どれでも超一流品よ。特にこの婚約指輪のダイヤモンド、二十カラットはあるんじゃないかしら。とっても素敵ね」