独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
「はい……。私……なんでもします。だから教えてください……」

赤みの差した目もとで見つめられ、俺はたまらなくなる。

「俺の前でだけ淫らになる琴子もいい。だが今夜は黙って俺にかわいがられていろ」

「あ、んっ……」

胸の先を舌で転がし、ぎゅっと閉じた琴子の足を割り開く。震える内腿をあやすように撫で、下着の上から秘所を柔らかく擦り上げる。

「や、あ……っ」

琴子は俺に縋りついた。

俺は情熱的に彼女を愛撫で乱す。

それでも彼女を本気で愛しているからこそ、「愛している」とも「愛してくれ」とも口にしない。

言葉で心まで縛りつけたくないからだ。

だってそんなのは本当の愛じゃないだろう?

……琴子、身勝手だが俺は、君と愛のある政略結婚を望んでいるんだ。

だから君が心の底から俺を愛し、本当の意味で夫婦になれるその日まで、俺はこの滾る想いを秘めていよう。

こうして夜ごと君を抱き、溺れるほど愛しながら。




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