隣の圏外さん
基礎練習をしているうちに、他の先輩方も加わってくる。
自分以外の人も練習していると落ち着くなぁ。
今日はもうすぐ大会ということもあって、本番と同じように原稿を読み、それをお互いに批評し合う会になった。
出場するのは、部長と田中先輩と私の3人だけなのだが、講評には他の先輩も加わってくださる。
ちなみにいつも世話を焼いてもらうのが田中先輩なので、勝手に田中先輩が部長だと思い込んでいたけど、どうやら違ったらしい。
この間、大会に参加すると手を挙げていた男の先輩が部長のようだ。
そういえば、体験のときも唯一熱心に練習し続けていた先輩だったな、と思い返す。
実際のところ、伊達ではなかったようで部長のアドバイスは的確に感じた。
言われたことを漏らさずにメモをとる。これを基にして家でも練習しよう。
結局、最後まで参加せずに別のことをしていたのは常盤君だけだった。