虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい
廃鉱でアルトリシアは知らずにサフィを拾い、自身の想いを、力を込めた。それが理由で欠けていた石を修復したのなら、髪飾りの魔石に力を与えたように彼にもなんらかの影響があるかと考えていたのだが。
「いや? 寝てただけで生きてたしな。お前の力は死んだ石にしか効果がねェと思う」
なにかを思い出すようなサフィを見つめ、ふむとアルトリシアは難しい顔をする。
「じゃあ、サフィたちにはなにもできないんだね。お礼ができたらいいなーって思ってたの」
「いらねェって。それに、なにもできないわけじゃねェだろ?」
サフィが立ち止まり、アルトリシアの前に屈む。そして頭を荒っぽくなでた。
「いや? 寝てただけで生きてたしな。お前の力は死んだ石にしか効果がねェと思う」
なにかを思い出すようなサフィを見つめ、ふむとアルトリシアは難しい顔をする。
「じゃあ、サフィたちにはなにもできないんだね。お礼ができたらいいなーって思ってたの」
「いらねェって。それに、なにもできないわけじゃねェだろ?」
サフィが立ち止まり、アルトリシアの前に屈む。そして頭を荒っぽくなでた。