虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい
ゼノハルトは娘を微笑ましく思いながら、渡された贈り物を丁寧に解いた。武骨で大きな手のひらの上に、金色の細い鎖が連なったお守りが転がる。
「きれいだな。お前が選んだのか」
「えーっと……うん。前にもらった髪飾り、あるでしょ? あれの石なの」
ゼノハルトの視線がアルトリシアの髪に移動する。好んで身につけている髪飾りについた花びらが一枚欠けてなくなっていた。
「今日、サフィたちから魔石の扱い方を教えてもらって……。私、ちゃんとできたんだよ。だからね、初めての石をあげたかったの」
一生懸命自分の気持ちを伝えるアルトリシアの話を、ゼノハルトは口を挟まずに聞いていた。
「きれいだな。お前が選んだのか」
「えーっと……うん。前にもらった髪飾り、あるでしょ? あれの石なの」
ゼノハルトの視線がアルトリシアの髪に移動する。好んで身につけている髪飾りについた花びらが一枚欠けてなくなっていた。
「今日、サフィたちから魔石の扱い方を教えてもらって……。私、ちゃんとできたんだよ。だからね、初めての石をあげたかったの」
一生懸命自分の気持ちを伝えるアルトリシアの話を、ゼノハルトは口を挟まずに聞いていた。