虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい
ある夜、アルトリシアは寝かしつけに来たゼノハルトに相談した。
「他人に配るか、あるいはそのまま保存するか……。売りに出すという手もないではないが」
「お店屋さんになる?」
「そうだ」
あ、とアルトリシアが小さく声を上げる。
ちょうど今日の昼に加工をお願いしている使用人からそんな話を聞いた。
「王都でお祭があるんだよね。そこでお店屋さんになれるんでしょ?」
使用人の彼は魔石を木製の枠にはめ込みながら教えてくれた。一般の参加者も申請を出せば出店でき、趣味で製作したものや、家に眠っていた不必要なものを売りに出すのだと。
「他人に配るか、あるいはそのまま保存するか……。売りに出すという手もないではないが」
「お店屋さんになる?」
「そうだ」
あ、とアルトリシアが小さく声を上げる。
ちょうど今日の昼に加工をお願いしている使用人からそんな話を聞いた。
「王都でお祭があるんだよね。そこでお店屋さんになれるんでしょ?」
使用人の彼は魔石を木製の枠にはめ込みながら教えてくれた。一般の参加者も申請を出せば出店でき、趣味で製作したものや、家に眠っていた不必要なものを売りに出すのだと。