虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい
「いっそ、他国が手出しできないように王立学園で魔法使いとして過ごすのはどうかな。あるいは加工師でもいいけれど。学園は不可侵だろう?」

「どうだろうな。我々が在籍していた頃も、陰で牽制し合っていた気がするが」

 アッキアとコヌジオがミラルドと表向きに友好的な関係を約束した際、その証に多額の費用と人材を明け渡して学園を作った。三か国の教員、生徒が在籍する王立学園では誰もが平等で、国同士の問題を持ち込まないのが決まりだが、おそらくは表面上の規則でしかない。

「アルトリシアが望むのなら進学も考えるが、今のところ予定はない」

「いっそ、神殿で神子として過ごすのは?」

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