虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい
子犬のときだろうと人語を解しているティトが小刻みに震える。
「本当は王都だけじゃなく、城にまで魔獣が現われたことにして殺す予定だったんだよ。だけどまさか、この国の王子が魔獣だったとはね」
「マイネス、余計な話はしなくていい」
「どうせ子どもにはどうしようもできませんよ。王子が魔獣だと国民の前に晒して、現国王を追い出そうとしてるなんて。知ったからと言ってどうするんです?」
「マイネス!」
鋭く叱責され、マイネスは口をつぐむ。不満げではあるが、口もとの嫌な笑みは消えていない。
「陛下も殺すつもり……?」
「本当は王都だけじゃなく、城にまで魔獣が現われたことにして殺す予定だったんだよ。だけどまさか、この国の王子が魔獣だったとはね」
「マイネス、余計な話はしなくていい」
「どうせ子どもにはどうしようもできませんよ。王子が魔獣だと国民の前に晒して、現国王を追い出そうとしてるなんて。知ったからと言ってどうするんです?」
「マイネス!」
鋭く叱責され、マイネスは口をつぐむ。不満げではあるが、口もとの嫌な笑みは消えていない。
「陛下も殺すつもり……?」