俺、あなたのリアコです!3
そこから、真冬はウルフちゃんの魅力をこれでもかとマシンガントークで語る。オタクあるある、推しの話になると周りが見えなくなるほど語るってやつだな。カタリーナたち、ドン引きしてるぞ……。

「えっと……とりあえず、二人で歌ったら?」

マーガレットが提案し、「えっ!?いいんですか!?」と真冬はこれでもかというほど驚く。その様子に苦笑していると、琴葉ちゃんが口を開いた。

「せっかくこうしてみんな集まったんだし、みんなで歌いたい……です……!」

最後の方はどこか恥ずかしそうだったけど、琴葉ちゃんの言葉に意義はなし!英玲奈ちゃんがマイクをみんなに渡し、みんなで何か歌うことになった。

「この人数だし、あれにしない?Bleesing」

その歌は、俺にとって特別な歌だ。俺の胸が高鳴り、自然と目は琴葉ちゃんに向けられる。その歌があったから、俺は琴葉ちゃんを知れた。琴葉ちゃんに恋をしたんだ。

みんなでどこを歌うか少し話し合い、音楽が流れていく。特別な歌を推しと歌えるなんて、夢みたいだ。
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