光に向かって
期待
バイオリンの音色が部屋いっぱいに響き渡る



♪ーーーーーー ーーーーーー ーー♪


「音弦、何度言ったらわかるんだ。
そこはスピードを落とさずに音が途切れな
いようにしろと言っただろう。」




父の冷たく低い声が部屋に響いて落ちていく





『はい…』




今まで何度も父に注意されているが


この冷たい声は聞きなれない




「…ったく。
サッカーばかりじゃなくてしっかり練習
しなさい」


『はい…。』




父には逆らうことができない



決まりがある訳では無いが


僕が臆病なだけなのかもしれない
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