結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜
「大丈夫だ、お袋って言ったって元かみさんの母親だからな、俺はよそ者だから」

「でも、祐くんとは血の繋がりあるわけだし、祐くんもパパと一緒に居たいんじゃないですか」

「何?凛は俺と二人の食事嫌なの?」

「そうは言ってません」

彼は明らかに不機嫌な表情を見せ、そして暫く沈黙になった。
そして、意を決したように語り始めた。

「祐とは血の繋がりはないんだ」

「えっ?」

衝撃の事実が告げられた、まさかは当たってしまった。

「祐は元かみさんの浮気相手の子供、すっかり騙された、祐が産まれて俺の息子として届けを出した後に発覚した」

私は黙って彼の話に耳を傾けていた。

「親子鑑定の結果祐は俺の子供ではなかった、でも俺の息子として守って行くって誓ったんだ、だから、俺が引き取った、元かみさんは浮気相手を選んだからな」

「祐くんには何処まで話したんですか」

< 49 / 120 >

この作品をシェア

pagetop