結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜
「俺と血の繋がりがない事は話していない、元かみさんの事は俺より好きな人が出来て、その人がママを守る事になったと話した、俺には誰もいないから側にいてくれって言ったら、僕がパパを守ってあげるねって言ってくれたよ」

私は心に熱いものを感じて涙が止まらなかった。
彼は私の涙を拭って、頬にキスをしてくれた。

「今日は凛と二人で時間を過ごしたい、たまにはわがまま言っても許してくれるよ、祐は……だから二人で食事行こう」

なんで私に?戸惑ってどうしていいかわからず、彼に聞いてみた。

「なんでそんな大事な事を私に話してくれたんですか?」

彼は私を引き寄せて、じっと見つめた。

「前にも言ったけど、俺は凛と結婚したいんだ、だから、祐の事は話しておかないとって思ったんだ」

そして私を抱きしめた。
私は思わず、彼から離れて後ずさりしていた。

「無理です」

「即答?俺もうふられたの?」

「祐くんは大好きですけど……」

「俺は嫌い?」

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