どうすれば良いの?

発覚


玄関に女物の靴があり、急に不安になった莉子。

恐る恐る寝室のドアを開けた……

上半身しか見えないが、航平と知らない女の人が裸で寝ていた……
莉子は、頭が真っ白になった…

莉子
「航平さん……」
航平が目覚め、莉子がいるのでビックリしていた。

航平
「莉子! 違うんだ! 莉子。」

莉子
「ハハハ。別れたいならそう言ってくれれば…」


「きゃ〜!!! 誰! 何?」

航平は慌ててベットの下にあるズボンを履き莉子に近づいて来た
莉子は、後退りしながら航平を見ていた。

航平
「莉子、話しをさせてくれ!」

莉子
「ハハハ。話しなんかしなくて良いよ。別れ話しだよね! わかったから。さようなら。
やっぱり、私は馬鹿にされてたんだね…」

航平
「違うんだ! 俺は莉子だけだ!」

莉子
「私だけ? ハハハ。この状態で…
じゃあ、彼女はデリヘルなの?」

航平
「イヤ… その…」

莉子
「じゃあ、セフレ? 話しにならないよ!さようなら!」

莉子は、合鍵を航平目掛けて投げつけ航平のマンションを飛び出した。

タクシーで仙台駅へ行く。
何度も航平から電話とメールが入る。
莉子は、航平の連絡先を削除し、
携帯の電源をOFFにした。

新幹線のチケットを買って朝一の新幹線へ乗り込み、座席に座る。
朝一の新幹線の乗客はまばらで、
走り出した新幹線からの景色は涙でボヤけていた。
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